ここ5日間、木登りの仕事をしてました。5日間分まとめて書きたいと思います。
5日分なので長くなってしまいました。
では1日目、シイノキから始めました。
可能な限り小さく詰めてほしいという注文でした。多分ですが数十年前に詰めた跡がありましたのでそれに沿って降ろす事にしました。
気を付ける保全対象はまずはこの外灯と、
お墓や植木類にも注意が必要でした。
下の方は細い枝が多かったのでそれなりの仕掛けで。
上部の大枝のまま降ろせた場所では1ランク太い仕掛けで。
途中の枝や小枝を残しながらの強剪定ですのでそれが難易度を上げました。
矢印は作業中の僕です。
1日半掛かって、何とか終了出来ました。
後は数年かけて、ここに入っている植木屋さんに恰好よく仕上げていってもらいたいです。
2日目午後からは裏庭に移ってサワラ(葉っぱ確認しませんでしたがヒノキかも)の伐採に取り掛かりました。作業前です。
塀瓦にくっつきそうな位近くに生えてました。
そしてこれが建物側に傾いているんです(汗)。
もう1度書きますがこれは作業前の画像です。すでに屋根瓦が折れ枝?かによって破壊されてました。
一気に倒すスペースはありませんし、もしそれがあったとしても起こせる勇気もないので登って降ろしていきます。
隣のスギも使ってロードトランスファー的にスギの下へ。
15時のお茶で降りてまた登るので、珍しくSRTの仕掛けも使いました。
この画像は現場3日目です。断幹中です。サワラの真下は塀瓦ですのでスギの真下へ。
ここまで樹上で短くしてから、竹林に倒しました。
チル係が言うにはかなり重たかったそうです。塀瓦と物置の隙間の角度が狭いのに斜め後ろに傾いているのですから緊張のカットでした。
しかもちょっと先の地面が盛り上がっていたので地際で伐ったら跳ね返ってきそうだったのでこの高さで。想定通りに倒れてくれてほっとしました。
3日目最後はこのスギの風倒木の処理です。お墓上空4mで折れて、
ケヤキに掛かっています(汗)。
周りが保全対象だらけでしたので全木吊って降ろす事に。
下からは全然見えなくて遠隔は諦め、登って仕掛けを作りました。
保全対象はこのお墓の他、竹林の中にペットさんのお墓が沢山と観音様や建物もありました。
折れてるすぐ下にアンカーを設けて、トップと元で2点で1本のまま吊って降ろしました。
うまく降ろせました。後はトップは吊ったままダルマ落としで短くしていきました。
現場4日目、スギは無事に降ろせましたが周りの竹が折れたりしたので相当数を伐って整備したり、残っているスギの元も倒したりして片付けをしてました。そして上空をよく見てみたら、なんと折れたスギの先端がケヤキに残ってましたので、また登る事に。
これで終了です。
次にクスノキです。作業前です。
強剪定の注文です。
空中で作業です。
作業後です。
現場4日目最後~5日目午前中に掛けて、このシイノキに取り掛かりました。
このシイノキも可能な限り詰めて欲しいという注文でした。
後ろは崖ですので前に降ろします。
この辺りの枝が一番神経を使いました。真下には電線もあります。
ぐるっと電線もかわしつつ道路側へ降ろします。
崖側が空けてますので枝も勢いよく伸びています。電線真上のこんな枝も、
これは右側に受けを作って時計周りで。
その他隣の小さなシイノキと、奥のイヌシデの木も枝降ろしをしました。
イヌシデの枝降ろしでは下に灯篭や、葉っぱで見えませんが真下に外灯の電線もあったので斜めに降ろしたりしました。
時間も迫ってきました。最後、お墓の角のエノキの枝降ろしです。
お墓側は吊って降ろしました。
片付けして17時ぎりぎりで終了出来ました。
見積もりの段階からこの現場は難しそうなのは分かっていましたから、無事に終了出来て本当に良かったです。5日間、ほぼ樹上で頑張れました。
次の予定はこの現場を紹介してくれた方でこの1連の現場が今シーズンの山場となりました。この山場を越えれば、お待ち頂いているお客さま、いよいよ伺えそうですので、申し訳ありませんががもう少々お待ちください。